C6コルベットZ06ツインターボ その6 |
まずはブーストコントロールをOFFにした、最低ブーストからセッティングを開始。徐々にブーストを上げていきます。
今回の仕様には、これまで使ったことのない「秘密兵器」を初採用しています。このため、以前に製作した仕様と比較しつつ、詳細にデータをチェックしながらの作業です。
以前にも御説明させて頂きましたが、Z06のLS7は、7000ccもの排気量を持ちながらRB26よりも軽量なスペシャルエンジンです。
無駄な贅肉を一切省いているため、ある一定の出力を超えるとピストンやコンロッドより先にシリンダーが割れてしまいます。
アメリカでは強化シリンダー(?)も販売されていますが、BUKG様のZ06は高速サーキット仕様なので、ドラッグレースや最高速用エンジンほどのパワーは不要です。
また、ホイルスピンしないように、急激に立ち上がるトルクも厳禁です。
今回、大排気量化ではなくリアにターボを装着する仕様をBUKG様が選択した理由も、軽量なエンジンとトランスアクスル(ミッションがリヤにあってデフと一体化している)で前後重量バランスに優れる、Z06の長所をスポイルすることなくパワーを出したかったからなのです。
パワーチェックの結果は、738ps/96.7kg-mです。
コンプレッサーには余裕があるので、ブーストを上げればパワーは簡単に上げられますし、トルクもすぐ100kg-mを超えます。
しかし、R35GT-Rのような4WDとは違い、ナンバー付きFRのサーキット仕様です。
まずは実際に走った上で、出力の増減やトラクションコントロールをどのように設定していくか詰めていこうと思います。
アクセルをオンオフした際のレスポンスや、ハーフスロットル領域のセッティングを、実走で確認しつつ仕上げたら完成です。