2023年 07月 14日
TD05ツインターボ! |
シフトアップ様で作業をされているDR30です。
チューニング済み中古車を購入したオーナー様が、シフトアップ様にエンジンオーバーホールを含むメンテナンスを御依頼。最後の仕上げの現車セッティングを弊社でお手伝いすることになりました。
エンジンはOS技研製のキットを使った2400ccで、TD05-16Gツインターボ、OER4連スロットル、MoTeC制御…という仕様です。
FJ20が現役だった当時、05ツインは究極のフルチューンでした。
現在市販されているターボチャージャーの多くは、高性能ガソリンエンジン用に専用設計された物がほとんどです。これに対し、R32GT-Rが登場するよりも前の時代のターボチャージャーの多くは、ディーゼルエンジン用に設計された物の流用でした。
わざわざツインターボにしなくても、TD08、K28、RHC9など500ps以上の出力に対応するBIGタービンは存在したのですが、驚くほどレスポンスが悪く(いわゆるドッカンターボ)、レスポンスとパワーを両立するツインターボは憧れの究極仕様だったのです。
R32GT-RやZ32など、純正でツインターボのモデルが登場した際にもTD05のツインターボキットは登場しましたが、より手軽なアクチュエーター仕様のポン付けタービンが、高い需要に合わせさまざまなサイズで登場したことや、シングルでレスポンスと高出力を両立する製品が登場したことで、TD05ツインは最強の座を譲ったのです。
今回御相談頂いたDR30は、高出力が必要なドラッグレースや最高速仕様ではなく、あくまで快適ストリート仕様でありながら、アクセルを踏み込めばツインターボのパワーが炸裂する「当時の雰囲気を楽しめる仕様」です。
このためブーストも1キロ弱と控えめな数字(…のようでいて、当時のストリート仕様では充分過ぎる値)で、気持ち良く高回転まで回るフィーリングに仕上がりました。
■おまけ■
文中のTD08、K28、RHC9ですが、現代のターボと比較して、そこまで悪い物だったのか。
現代のターボチャージャーの方が高性能だったり、細分化された物の中から仕様に最適な製品を選択できる優位性はありますが、当時のドッカンターボにはさまざまな理由がありました。
現代と比較して驚くほどの低圧縮比が一般的だったり、種類が選べないから大排気量用を使うしか無かったり、「スマホどころか携帯電話もノートPCも無く、任天堂から初代ファミコンが新発売された頃」の拙い制御機器だったり。つまり、現代のチューニングと組み合わせれば、下が無いドッカンターボ…も、随分改善する可能性はあります。
by avo-motec
| 2023-07-14 15:56
| 取り付け調整
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