2023年 06月 13日
アンチラグ |
過去に何度か解説していますが、ターボ車のアクセルオフ時に発生する「ターボチャージャーの減速」を防ぎ、一定以上の回転数をキープさせて再加速時のレスポンスを向上させる制御方法です。
ターボチャージャーは排気エネルギーの力で超高速で回転します。つまりアクセルを踏み込んでいる=一定以上の速度で走行している時に回転します。
通常であれば、アクセルオフ時にはターボチャージャーは減速し、車輌の速度も減速します。当たり前の事です。
ところが、アンチラグはこの「当たり前」に逆らい、アクセルオフ時にターボチャージャーを回す制御です。
このように文章で書くと説明が難しいのですが、ターボチャージャーは「空気を大量に送る強力な扇風機」ではありません。内部で圧搾空気を作り出し、「圧搾空気を送る強力なコンプレッサー」です。
この内部で生成される高圧の圧搾空気ですが、アクセルオフで排気ガスの圧力が無くなれば圧搾空気の力で羽根にブレーキ(逆回転方向の力)を掛けるほどの圧力です。単に羽根をクルクル回しているのではなく、回すための排気側にも猛烈な圧力が必要です。そこに必要な膨大な排気エネルギーは、ターボチャージャーのタービンハウジングやエキマニを赤熱化させる程になります。
この赤熱化する排気系は、エンジンルームを流れる走行風によって常に冷却され続けています。ラジエターを冷却した後の80度前後の熱風でさえ、赤熱化する排気系にとっては涼風です。
アクセルオフ時には排気の圧力が無くなり、赤熱化していた排気系は走行風に熱を奪われて一気に温度が下がるのですが、アンチラグでアクセルオフ時にもターボチャージャーに仕事をさせる場合、加速時の排気系の赤熱化をキープし続ける事になります …車輌が減速している最中も。
みなさま御存知だと思いますが、エンジンルームにはゴムや樹脂がたくさん使われています。走行風で冷やされていれば大丈夫ですが、走行風が無い状態で赤熱化した金属が近くにあれば、当然のことながら溶けたり燃えたりします。
元々レース用なので「全開アタック中のアクセルオフ」で使用するのが前提。もちろん走行風がある状況で使用する事になりますが、それでもまれにエンジンルームから出火するケースがあります。
前置きが長くなりましたが、どうして「しつこいくらいこの話をするのか」と言いますと、競技車輌ではなく街乗りのスポーツカーでアンチラグを楽しみたいという相談が後を絶たないからです。
御相談を下さる方達は、ちょっと味わってみたいだけ、ちょっと遊びで使っててみたいだけ… という軽い気持ちかもしれませんが、直線路でアンチラグを楽しんだ直後に赤信号で停止。という事が普通にあるのがストリートです。
排気系が赤熱化した状態で走行風が無くなり、信号待ちしているとボンネットから煙がモクモク→慌ててボンネットを開けたら火を噴いて、あっという間に全焼なんて事が起きる可能性もある危険な行為です。

特にMoTeC M1 GRヤリスキットなど、簡単に設定できて絶大な効果を体感できる製品であっても、アンチラグはレース専用オプションです。「出火するような事をわざわざおこなう」という事を理解して、厳重な遮熱対策を確実におこなった上で、それでも火が出る可能性を考慮して注意に注意を重ねた上で御利用くださるよう、お願い致します。
ターボチャージャーは排気エネルギーの力で超高速で回転します。つまりアクセルを踏み込んでいる=一定以上の速度で走行している時に回転します。
通常であれば、アクセルオフ時にはターボチャージャーは減速し、車輌の速度も減速します。当たり前の事です。
ところが、アンチラグはこの「当たり前」に逆らい、アクセルオフ時にターボチャージャーを回す制御です。
このように文章で書くと説明が難しいのですが、ターボチャージャーは「空気を大量に送る強力な扇風機」ではありません。内部で圧搾空気を作り出し、「圧搾空気を送る強力なコンプレッサー」です。
この内部で生成される高圧の圧搾空気ですが、アクセルオフで排気ガスの圧力が無くなれば圧搾空気の力で羽根にブレーキ(逆回転方向の力)を掛けるほどの圧力です。単に羽根をクルクル回しているのではなく、回すための排気側にも猛烈な圧力が必要です。そこに必要な膨大な排気エネルギーは、ターボチャージャーのタービンハウジングやエキマニを赤熱化させる程になります。
この赤熱化する排気系は、エンジンルームを流れる走行風によって常に冷却され続けています。ラジエターを冷却した後の80度前後の熱風でさえ、赤熱化する排気系にとっては涼風です。
アクセルオフ時には排気の圧力が無くなり、赤熱化していた排気系は走行風に熱を奪われて一気に温度が下がるのですが、アンチラグでアクセルオフ時にもターボチャージャーに仕事をさせる場合、加速時の排気系の赤熱化をキープし続ける事になります …車輌が減速している最中も。
みなさま御存知だと思いますが、エンジンルームにはゴムや樹脂がたくさん使われています。走行風で冷やされていれば大丈夫ですが、走行風が無い状態で赤熱化した金属が近くにあれば、当然のことながら溶けたり燃えたりします。
元々レース用なので「全開アタック中のアクセルオフ」で使用するのが前提。もちろん走行風がある状況で使用する事になりますが、それでもまれにエンジンルームから出火するケースがあります。
前置きが長くなりましたが、どうして「しつこいくらいこの話をするのか」と言いますと、競技車輌ではなく街乗りのスポーツカーでアンチラグを楽しみたいという相談が後を絶たないからです。
御相談を下さる方達は、ちょっと味わってみたいだけ、ちょっと遊びで使っててみたいだけ… という軽い気持ちかもしれませんが、直線路でアンチラグを楽しんだ直後に赤信号で停止。という事が普通にあるのがストリートです。
排気系が赤熱化した状態で走行風が無くなり、信号待ちしているとボンネットから煙がモクモク→慌ててボンネットを開けたら火を噴いて、あっという間に全焼なんて事が起きる可能性もある危険な行為です。

by avo-motec
| 2023-06-13 15:46
| ブログ
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