2023年 01月 23日
東京オートサロン2023 |
1月13~15日は東京オートサロンでした。 
ド派手な車輌をインパクトのある展示で魅せ、盛り上げるのがショーの醍醐味。…という側面があることは重々承知しておりますが、弊社はブースも車輌も真っ白な上に、展示車両に当てるスポットライトも無し。代わりに、エンジンルームや車内にライトを当てつつ、PDMを使ったライト点滅のデモンストレーションをおこないました。
こちらのブログでは「ドンガラGT-R」として製作過程を少し紹介してきましたが、展示の目玉は
●引き直した配線でシンプルな仕上がり
●リレー&ヒューズBOX無しでスッキリ
●表情が色々変わるディスプレイロガー
この3つを中心に、それらを制御するMoTeC機器の紹介です。
R32GT-R風
EK10マーチスーパーターボ風
S13シルビア風
R35GTR風
RZ34フェアレディZ風
R35GTR風
RZ34フェアレディZ風
特にRZ34の純正メーターは最新型モデルということもあって、中央で青白く光る「Z」がとてもクール。
このデザインをリスペクトしつつ、「R」の象徴とも言える赤に変更。
シンプルに仕上げた配線の中でも、特に注目な部分、ドンガラGT-R最大の注目ポイントは、ここです。

車体後部に延びる配線が、たったこれだけ!
後ろにはテールランプやウインカーなどの灯火類や、ウインドウの熱線や燃料ポンプなど大量に電気を食う物があります。もちろん、本来であれば相応の太さの配線束が必要です。
それがこんなにシンプルな理由は、前後それぞれにPDMを取り付けているからです。
フロント側のPDMは、前方の電気類への配電と、スイッチ類を接続しています。リア側のPDMは後部の電気類への配電をおこないますが、スイッチの信号はCANで送っています。つまり、車体後部に延びている細い配線は、CANの2本線だけなんです。
実際に車輌配線を引き直した経験のある方なら御存知だと思いますが、ここがこれだけ細いのは奇跡です。どれだけ配線を間引いて軽量化した車輌でも、車体の前後を通す配線はそれなりの量になるたからです。
実は海外のレース等で使用されている車輌では一部定番で、リアラジエターの電動ファンやデフクーラーのポンプなど、リア側で大きく電気を消費する車輌でも安定した電気供給ができるばかりか、後方に伸ばす配線を増やす必要がありません。
配線の本数が少ない事には多くのメリットがあります。配線の中身は鉄より比重が大きい(高い?)銅です。1本1本は細くて軽いかもしれませんが、まとまれば結構な重量になるため、本数が減れば重量軽減が期待できます。また、配線の数が減ることでトラブルの可能性が減り、何かが起きた際のトラブルシュート箇所も減ります。また、CANの2本線のみなので取り回しの自由度も高く、配線作業に掛かる時間も大幅に短縮できます。
前後用にPDMを2台用意する必要があるのでイニシャルコストは掛かりますが、作業時間の短縮、トラブル箇所の削減、軽量化などを考えると、メリットの方が多い車輌は少なくありません。
もちろん何でもかんでもPDMを2台装着する事を推奨しているわけではありません。車輌や仕様によっては1台の方がシンプルに仕上がるケースもあるので、車輌に合わせて最適に仕上げることが大事です。ただ、PDMを2台使用する事で「このようにシンプルに仕上がる」という選択肢がある事を、声を大にして紹介させて頂いたのが、今回の東京オートサロンに展示したドンガラGT-Rです。
いつか車輌配線の引き直し作業を考えた際に思い出して頂けたなら、ぜひ弊社に質問の連絡をして下さい!
by avo-motec
| 2023-01-23 11:43
| ブログ
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