2022年 10月 20日
RB26のクランク角センサー |
前回はRB26純正クランク角センサーの悪口をつらつらと書いてしまいましたので、今回は何が問題なのかを説明します。
RB26のREF用ピックアップは、一周(360度)に360個のピックアップがある超精密センサーです。これだけ細かいだけに、僅かなエンジン回転の変化にも敏感に反応するのですが、繊細なセンサーが「クランクシャフト軸」ではなく「カムシャフト」に付いているのが問題です。
高回転で振動が出ないように、腰下のバランスを究極的に追求して組んだエンジンでも、高回転まで回すとタイミングベルトは驚くほど振動します。カムシャフトはこの振動するベルトを介して回転するため、どうしても回転に振動が発生してしまうのです。
4サイクルエンジンなので、クランクシャフト2回転でカムは1回転。つまりエンジン1回転で読むピックアップは半分の180枚ですが、繊細なだけに振動を拾って信号に乱れが発生(refセンサーの信号に対して精密にレスポンスするMoTeC ECUは、急激に乱高下するエンジン回転をエラーと診断します)。
例えば8000rpm時に信号の乱れでECUに7500~8500rpmと信号が入った場合、エンジン回転は変わらないのに燃料が増えたり減ったり… 点火時期が進んだり遅れたり… そりゃエンジン振動が出て当然です。
バランス取りして組んだエンジン+純正センサーよりも、ノーマル+MoTeC制御の方が高回転でスムーズで良い音がすると言われる理由です。
ちなみに、純正センサーのままセッティングする場合、信号が乱高下する範囲の数字を詰めるのは自殺行為なので、無難にまとめる事しかできません。センサーを変更した場合と比較すると、詰めることができないのです。
この繊細過ぎるピックアップの歯数を減らし、エンジン振動の影響を受けにくくする純正センサー用の交換ディスクが、海外のメーカーで販売されています。
これを使用したり、これ以外の諸々の変更を組み合わせる事で、大分マシになるのですが、タイミングベルトはアクセルオンオフで絶対にたわみが発生するので、「クランク回転センサーがクランクに付いてない」という根本的な部分というか大前提を覆すことは出来ません。
エンジンがどれくらいの速度で回転しているか。
たったこれだけの事かも知れませんが、それを正確に認識できないだけで、正常な制御ができなくなってしまいます。そして、正確に認識するだけで、驚くほど精密な制御ができるようになります。
クランク角センサー変更が、ライトなストリート仕様からハードなレース仕様まで、あらゆるRB26を「本来のスムーズで気持ち良く回るエンジン」に変えることと、「セッティングを詰めれる」ことで、より鋭く仕上がる事は御理解頂けましたでしょうか。
なんで早く教えてくれなかったんだよ!
…というくらい変わります。
弊社では23年前から推奨してます💦
by avo-motec
| 2022-10-20 13:12
| ブログ
|
Comments(0)



