2022年 10月 18日
ドンガラGT-R 製作編5 クランク角センサー |
RB26の最大のネックともいえる、カム軸に取り付けられたクランク角センサー。
「動けば良い」ではなく、「スムーズに高回転まで回す」ことを考えると、純正のセンサーを使用するのは避けたいところです。
弊社では1999年に製作した(当初はまだM800が無くM8制御)、完全公認ストリートドラッグZのRB26を制御する際に、純正センサーを廃してワンオフのピックアップを製作。高回転までスムーズに回る制御を確立していました。
ただ、純正のクランク角センサーを外して変更するという作業は時代を先取りしすぎていたようで、当時は「RB26の純正センサーでエラーが出るMoTeC は欠陥品だ」などの誹りを受けた事もありました(笑)
種痘すると牛になる、写真を撮ると魂が抜かれる、ワクチン摂取すると5G通信など、今も昔も人は変わらずに「理解を越える技術に対して非論理的なレッテルを貼りたがる」物ですが、エンジンの制御にオカルトはありません。
実績を示し、業者間で共有し、日本各地のエンジニア様に実際にセッティングして頂いて、圧倒的な違いに気が付いて頂きました。
結局、5~6年前から海外の様々なメーカーから優れたセンサーキットが多数登場することとなり、弊社でもワンオフ製作を止めて海外のキットを推奨するようになり、現在に至ります。
中にはオリジナルのクラセンを設計する方や、より振動の少ないフライホイールにピックアップを打つ方など、まず自分のクランク信号を用意してからエンジン制御…という、海外のトップエンジニアのようなエンジニア様もいらっしゃり、ようやく日本でも「クランク角センサーの変更」がチューニングメニューのひとつとして市民権を獲得するようになりつつあるのが嬉しいです。
クラセン交換しましょうと言い出してからの23年間、本当に長かったです。
ちなみに、海外製クランク角センサーと言っても色々あるのですが、弊社で使用しているのはロスパフォーマンス製です。業者様から相談を受けた際にも、このメーカーのセンサーキットを推奨しています(輸入代理店をしている訳ではありませんので、興味のある方は御自分で捜して購入してください)。
ちなみにドンガラGT-Rのエンジンで使用するロスパフォーマンスのセンサーはRef側のみです。ダンパープーリー一体型のピックアップなので、ダンパープーリー化を考えている方なら一石二鳥です。
SyncはIN側カムにHKS製Vcamを使用しているため、Vcamのセンサーとピックアップを使用します。
これまで日本中のさまざまなショップ様に御紹介してきたので、クラセン交換+MoTeC制御のRB26は国内でそこそこの台数走っていると思われますが、エアロパーツやホイールと違って外から見えません。が、スムーズに回る、気持ちの良い快音のRB26と遭遇したら、クランク角センサーを交換してMoTeC制御されているかもしれません。
by avo-motec
| 2022-10-18 13:59
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