2022年 07月 04日
パワステの沸き対策! |
暑い季節に悩ましいのは、水温や油温の上昇&エアコンの効きが悪い…だけではなく、各部のオイルに対する影響もですよね。
今回のお題は…
「サーキットで走るとパワステオイル(フルード)が沸いて噴き出しちゃうんだよね~」
という走り屋あるある。
2つの問題に分けて考えます。
1◆どうして街乗りで大丈夫なのに…
2◆リザーバーから噴き出す理由…
1の理由は簡単です。
街乗りで常用するエンジン回転数で有効な油圧が発生するように設計されているので、サーキットで高回転を常用すること自体が設計から外れた使い方なのです。
2の原因は…
温度センサーを付ければ一目瞭然ですが、まずは本当に沸騰しているのか。沸騰しているのであればパワステ用のオイルクーラーを追加することで解決しますが、噴き出す原因が油温以外の場合には、オイルクーラーを付けても解決しません。
沸騰以外の可能性、それはポンプの過回転で発生するキャビテーションです。
これが発生すると、フルードが泡だらけになります。管路からリザーバーまでオイルが完全に気泡だらけになると、気泡の分だけかさが増して溢れてしまうのです。この場合はオイルクーラーを追加するのではなく、脱泡しなければ問題は解決しません。
また、この状態でさらに走り続けると、気泡が原因で油圧が安定しなくなり、パワステが正常に動作しなくなってしまいます。
このような問題に対して、日本最速のタイムアタックマシン、ファイヤー安藤選手のESCOAT EVO9はどう対応しているのか。これをエスコートの塩原氏に伺ったところ、プーリーを大きく(プーリー比を変更)してポンプの回転数を落としているそうです。
やはり最初は不調の原因は温度ではないかと考えたそうですが、センサーを取り付けてログを確認すると温度はそこまで上がっておらず、過回転による泡立ちが原因と判明。
「温度が上がるからオイルクーラー」
「泡立つからスワールポットで脱泡」
…ではなく、サーキットのエンジン常用回転数でポンプが最適な回転数になるようになれば、そもそも温度も上がらないし泡立ちもしないのです。
ストリートも走る車輌ではこうは行きませんが、サーキット専用であればヒントになるテクニックだと思います。
by avo-motec
| 2022-07-04 17:41
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