2022年 03月 12日
ストロークセンサー |
Seyamax選手のR32GT-R…の足です。
筑波サーキットで今期53秒915という素晴らしいタイムを記録したSeyamax選手。ドライビング、マシンの仕上がり共に最高だったことが覗えますが、「マシンの仕上がり」に関して、足回りに取り付けられたセンサーに注目です。
ダンパーの隣にある黒くて細いパーツは、MoTeC製ストロークセンサーです。
ストロークセンサーは加減速や旋回時のストロークから4輪の動きを知ることができる物ですが、Attackに参加する多くの車輌の場合、一般的なチューニングカーとは違い「猛烈なダウンフォースを発生させる空力パーツを装着している」という部分に注目です。
ダウンフォースは旋回時のタイヤ接地圧を上げてグリップ性能を得るために必要不可欠な要素ですが、サーキット1周で最もダウンフォースが発生するのはストレートエンドで最高速を記録する瞬間です。
最高速自体はダウンフォースが少ない方が伸びますが、エンジンパワーを速度ではなくタイヤ荷重に変換した方がタイムは伸びます。このため最高速度を犠牲にしてでもダウンフォースを稼ぐのが基本ですが…
ここで面白いのは「ストレートで速度が上がりダウンフォースで車高が下がる」こと。直線をまっすぐ走っているだけなのに、ダウンフォースの荷重で4輪共に車高が落ちるのです。この際に、車高と最高速度の因果関係を注視するチームや、ブレーキと車高の関係から最適値を追求するチームなど、ストロークセンサーからの情報でダウンフォースを変えずに最高速を伸ばしたり、最終コーナーの進入を有利にするなど、数値が出ているからこそ追求できる領域があるのです。
R34GT-Rのカーボンディフューザーが「純正車高では高いダウンフォーズを発生するが、車高短にすると効果が落ちる」のは有名ですが、同じようにダウンフォースによって変化した後の「僅かな車高の差」が、最高速やコーナーの進入に影響を与えるのです。
そこを極めることでタイムを詰める。それを知ることができるのがストロークセンサーです。Seyamax選手のGT-Rに取り付けられているMoTeC C187ディスプレイロガーを使えば、最大で秒間1000回という脅威のサンプリング速度でセンサー情報を記録することが可能です。
by avo-motec
| 2022-03-12 14:25
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