2021年 02月 15日
ラムダセンサーの取り付け2 |
前回は排気中に含まれる水分とラムダセンサーの関係と、ラムダセンサーの取り付け角度について解説しました。
今回はラムダセンサーの取り付け位置について解説します。
ラムダセンサー、空燃比センサー、O2センサーと呼ばれるセンサーは、排気ガスに含まれる酸素濃度を計測するセンサーです。
ここで計測される酸素濃度に応じて燃料噴射量を「燃焼に最適な混合比」になるようにエンジンを制御しているのです。
これは逆に言うと、ラムダセンサーの数値が間違っていた場合、最適な混合比に制御できなくなるということです。
ラムダセンサーが正確に空燃比を計測できなくなる理由は2つ。
ひとつはセンサーや配線など、機械的な部分の故障。これは交換するなり修理するしかありませんが、故障の多くはオイルの付着や先日解説した水分の付着が原因です。
もうひとつの理由は、排気ガスではなく、外気が進入している場合です。
マフラーは、エンジンから排出される排気ガスが通過する管路です。エンジンが掛かっている間は本来排気ガス以外は存在しない空間ですが、特定の条件でラムダセンサーが空気(外気)を計測してしまい、正しく計測できない事があります。
通常、ラムダセンサーはタコ足集合部分から触媒手前までの位置に取り付けます。マフラーの出口付近に取り付けるのは厳禁です。
実はマフラー内の排気の流れは一方通行ではなく、カムシャフトの作用角やバルタイによる脈動や、アクセルのタイミングで排気がエンジンに逆流する瞬間があります。この瞬間にマフラー出口から進入した外気をラムダセンサーが計測する可能性があるため、タコ足集合部に近い場所を推奨しているのです。
これ以外にも、差し込み式のタコ足やマフラーを使用している場合、差し込みの向き次第でマフラー内に空気が吸い込まれる可能性があります。
「排ガスの圧力は高いし隙間から漏れることはあっても入ってこないだろ」
と、思う方もおられるかもしれませんが、エアブラシのガンやキャブレターの仕組みを御存知の方なら御理解いただけると思います。
あからさまに異常な数値になれば気が付く場合もありますが、微量の混入では間違った数値を信じてセッティングを詰めてしまう可能性もありますので、くれぐれも御注意願います。
by avo-motec
| 2021-02-15 14:55
| MoTeCマメ知識
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