世界一を目指したことがあります その1 |
日本国内でチューニングといえば、タイムアタックとドリフトが全盛となっていますが、かつては峠、ゼロヨン、最高速など、さまざまなステージがありました。
が、その中のどのジャンルとも微妙に違う(一応、最高速なのかな)普通ではない記録に、かつて私たちAVOは挑戦したことがあります。
非常にネタっぽい話ですが、久々に紹介します^^
私達は今でこそMoTeCの日本代理店ですが、元々はオーストラリアのチューニングショップ。創業間もないMoTeC社が手作りで製作した「MoTeC ECU」をデモカーに取り付けたことから親睦が深まり、MoTeCのスペシャルショップになって行くのですが、その中で非常に思い出深い1台のデモカーがあります。フォード EAファルコン。日本で言うところのスカイライン的な立ち位置の車です。

ところが、オイルショックや排ガス規制で、80年代のオーストラリアはエコノミーの時代になり、スポーツカーはすっかり牙を抜かれてしまいます。そのため90年代初頭のファルコンにはV8搭載モデルが無く、直6エンジンモデルのみでした。が、もちろん単なる直6ではありません。鉄のOHVだったヘッドはアルミ製OHCとなり、キャブからインジェクションに制御が刷新、排気量も3.2Lと3.9Lがありました。
そんな時代でしたが、パワフルなマシンを求める若者、チューニングが好きな走り屋に、3.9Lのファルコンは大人気だったのです。(もちろん、手軽に購入できる価格だったことは言うまでもありません)
このEAファルコンに搭載されたI6型3.9Lは、ノーマルで161ps/31.7kg-m。NAなのでパワーの数字は驚くほどではありませんが、排気量からくる全域に厚みのあるトルクで、十分に楽しく走れました。
しかも結構タフなエンジンだったこともあって、AVOで発売したギャレットのタービンキットが大人気。簡単に200psオーバーできるパフォーマンスでした。

EA型は、ファルコンでは初となる風洞実験で設計されたボディ。その空力の良いボディに425psというパワーで、軽々とメーター読み280km/hオーバーまで加速させる性能があり、自動車雑誌が大きく採り上げてくれました。
…そう、このデモカーが有名になってしまったために、レースでも競技でもない「挑戦」が始まってしまうのです。
つづく

