Milspecワイヤーは何が違うのか。 |
例えば定番の太さとなる20ゲージ(0.5sq)の表記は、芯線の太さの規格。つまり、Milspecワイヤーも他社製配線も、ここの太さは同じです。細いと感じるかもしれませんが、電気を通す銅線部分の太さは規格通りなんです。
では何が違うのかといえば、被服の厚さが違います。配線のカラフルな被服は、絶縁体としての性能に、色による識別性を加えた物です。自動車用として販売されている物の場合、耐熱、耐候、耐薬品、耐老、耐放射線性などが必要となりますが、Milspecワイヤーの被服はそれらすべてを高い基準でクリアしつつも、被服が非常に薄いため、配線自体が細く感じるのです。
細い配線は単純な軽さだけではなく、束ねた際の全体量で圧倒的に細くなるため、ボディに這わせたりバルクヘッドを貫通させるような作業が驚くほど容易になります。
「細い」の次に多く頂くコメントが「腰がある」です。
フニャフニャ柔らかい線とは違い、シッカリとした硬さがあるのが特徴です。これは不純物の少ない純度99.99%の銅を使用していることが理由です。例えば細い20ゲージの線をフレームの中に通したり、パイプのような物の中を這わせる場合、柔らかい線では押しても進んで行かず、途中でストップしてしまうことが多いです。これに対し、しっかりと硬さのある配線は、スルスルと進むため抜群の作業効率です。
「腰がある」の次に多く頂くコメントが「メッキいいね」です。
Milspecワイヤーは銅線の表面を錫メッキしています。銅は空気中で酸化して表面の色が黒っぽくなりますが、それは酸化膜と呼ばれる物で絶縁体です。銅は導電性が非常に高い素材なのに、酸化膜ができた時点で電気の通りが悪くなってしまうのです。そこで銅の表面を錫メッキすることで、酸化膜が生成されるのを防ぎます。
(ちなみに錫メッキの表面にも酸化被膜は生成されますが、ピンを加締める際に酸化被膜が簡単に破壊されるため安心して御利用頂けます)
これらの芯線製造から、メッキ、被服のすべての製造工程で、徹底した品質管理がおこなわれています。
何重もの確認行程を経て製品化しているため、常に安心して御利用頂けるMade in Japanの信頼性。
安心して使用できる部分まで含めて「Milspecワイヤー」です。
Milspecワイヤーの詳細はこちら
http://www.avomotec.com/milspec.html