復活の RE雨宮 GReddy6 その2 |
どんなに高価なスーパーカーでも、量産車である以上は誰かとかぶる。しかしGReddy6は、世界に1台だけの唯一無二の存在であり、他では代え難い魅力があります。
GReedy6に心底惚れ込んでいる現オーナーは、以前雨宮氏に「同じGreddy6をもう1台製作してください」と懇願したことがありました。しかし、これほどのスペシャルマシンを再度ワンオフ製作するのは難しく、答えはNOでした。
まだ日本製のフルコンは存在しておらず、高出力エンジンではロムチューン+追加インジェクター制御が、まだまだ一般的。フルコンなど存在も知らない人が大半でした。
しかし、RE雨宮様では、1995年からGT選手権用のFD3SにMoTeC ECUを採用しており、制御に関する知識と先進性は他の追随を許さないレベルでした。GReddy6に搭載された20Bターボも、純正ECUを使わずに、MoTeC ECUだけで制御していたのです。
使用しているのはMoTeC M48。簡単に説明すると、M4よりも古いタイプのECUです。
20B用のクランク角センサーは、エンジンのフロントカバー内部に付いており、外から叩いてどうにかなる物ではありません。しかも、エンジンを始動させてしまえば、とりあえずエンストせずに回り続ける理由も不明です。
制御系のトラブルシューティングと共に、センサーとエンジン配線のリフレッシュを進めていこうと思います。
レイアウトを変更したことで、街乗りの低速度域でも充分に熱交換できる性能を追求しています。
つづく