復活の RE雨宮 GReddy6 その1 |
エンジンはサイドポート加工を施した3ローターの20Bをミッドシップ。単にユーノスコスモからエンジンを持って来ただけではなく、低重心化するため地面スレスレにレイアウト。ミッションはポルシェ962C用を使用しています。
このミッションはデフ一体であると共に、アッパー/ロアアーム、スタビ、ダンパーをミッションケースに固定する、リアメンバー一体構造。車体に合わせて各アーム類を完全ワンオフで製作しています。
レースカーの部品を使えば、レースカーと同じレイアウトにはなりますが、それではストリートカーじゃありません。
レースカーというのは、すべての部分がレースに勝つことだけを考えて設計されています。単に車高を高くすればストリートカーのでき上がり…にはならず、1ヶ所の改変ですべての部分が破綻してしまいます。
グレッディ6の素晴らしさは、レースカーのパーツを流用しつつも、問題なく乗れるレベルでストリートカーに仕上げている部分です。
日本のチューニング史の中でも、間違いなくレジェンド級の1台。見た目のインパクトと3ローターエンジンが奏でる最高の排気サウンドで、どこを走っていても注目間違いなし…のハズが、何年間も目撃情報すら無い状態だったのです。
現オーナー様は、そのような状態のGreddy6を買い取り、愛と情熱を持ってレストアを開始。プライベート作業で丸2年掛けて、自走可能な状態まで復活させたのです。その修復過程の話は、涙なしには聞くことができない程です。
このような修理は車両の各部に及び、すべてプライベートで丸2年掛けて修復した、現オーナー様の「偉業」は、蘇った車両の各部から感じる事ができます。