S130フェアレディZ |
エンジンルームもピカピカです。
エンジンは基本的にL28ノーマルですが、オーバーサイズピストンを使用してオーバーホールしているそうで、若干(~2.9L)ですが排気量アップされているそうです。
始動性も良く、気兼ねなく走れる全域トルクという部分は、偏ったチューニングを施すほどにスポイルされてしまいます。6連スロットルも、闇雲に付けるだけでパワーアップする物ではなく、ストリートでトルクをアップさせたいのであれば排気量アップの方が効果的です。
「オーバーラップカム」「オーバーラップを想定した高圧縮」「バラつく吸気干渉対策の6連スロットル」という組み合わせを見据えたチューニング+MoTeC制御となると、かなりの大手術になってしまいます。御客様と御相談の上、まずは、MoTeC制御で快適に気兼ねなく走れるクルマに仕上げさせて頂くことになりました。
今回、エンジンルームで変更したのは、純正のフラップ式エアフロを撤去(ストレートパイプ化)したことと、インジェクターを当時物のニスモ大容量新品(オーナー様所有)に交換しただけです。
納車後にオーナー様がパソコンを接続する必要なく、乗りっぱなしで扱えるように、細かく設定を加えました。パワーチェックの結果は、カタログスペック+アルファ程度ですが、どこからでも踏めるトルクフィールに仕上がりました。
御納車の前に、軽く試走していただいたところ、体感で何十馬力もパワーアップしたフィーリングと、「普通に乗れる」乗りやすさと扱いやすさが向上したことに、驚いて頂きました。
「調子良く乗れるようになるとは思っていたけど、まさかこんなにパワーアップするとは思わなかった!」とのことです。
当時の日産車のインジェクション仕様は、ベースとして決して悪くありません。「L型といえばキャブ」なので、外されてしまうことが多いシステムですが、もし今後インジェクション仕様を考えているのであれば、6連スロットル化は後回し! まずは純正サージタンクのままMoTeC制御化することをお勧めします。
L20もL24もL26もL28も、すべてMoTeC制御化することで、絶好調に仕上がります。L20の純正サージタンク仕様などは、まるでフェラーリのようなサウンドに仕上がりましたよ!