C6コルベットZ06ツインターボ |
スペックは以前紹介した通りですが、C6型コルベットのラインナップでZR1を簡単に説明すると、位置付け的にはスカイラインとスカイラインGT-Rのような違いです。この他にZR-1というモデルがありますが、こちらはGT-R NISMOといったところです。
日本車に例えてざっくりと説明すると、このような感じですが、詳しく説明すると全然違うので、あくまでざっくりとした説明として理解してください(笑)
そのZ06ですが、現在ツインターボを仮組みしています。
純正はバンパーの下にタイコが2個ある4本出しマフラーですが、この位置にターボ2基、ウェストゲート2基を組み付けます。
純正と同様に4本出しのテールになりますが、内側の2本がターボのフロントパイプで、外側の2本がウェストゲートの大気解放となります。
写真の赤い矢印がターボです。
普通、ターボといえばタコ足集合部に取り付けますが、このシステムではマフラーエンド付近に固定するため、「レスポンスはどうなの?」という状態です。
しかし、片バンクだけで3500ccも排気量があるため、猛烈な排圧で小さいターボを軽々と回してしまいます。
そう、ポイントは「小さいターボ」です。
ターボは1基あたり400ps前後のサイズで、ノーマルエンジンでも軽々と回ってしまいます。このため、もっと大きいターボを組んで…と考えてしまうところなのですが、以前説明したように、このエンジンは7000ccとは思えないほど軽量化してあるため、パワーを出し過ぎるとシリンダーライナーが割れてしまうのです。
このため、最高峰モデルのZR1では、ライナーを厚くしてボアダウン。6200cc+スーパーチャージャーとなっているほど。
つまり、7000ccのLS7は、700~750ps付近で楽しむのがベストで、それ以上ではシリンダーが持たないのです。
これ以上の出力を狙う場合には、高耐久性を誇る社外の7000~7400ccアルミシリンダーが発売されているので、それをベースにエンジンを組むのが一般的です。
GMパフォーマンス(日産でいうところのNISMOのような部門)で、7400ccの強力なベアエンジンが販売されているのですが、コルベットにポンと載るのかは弊社では未確認です。LS7よりも60kg近く重いという情報もありますので、非常に興味はあるのですが、まだ情報を収集している段階です。