ブーストコントロール その1 |
MoTeC ECUのブーストコントロール機能では、このようなケースに対応するために、ブーストの立ち上がりを多角的に制御することができます。
この図のように、ピークトルクを変えずに、急激に立ち上がるブーストをマイルドに立ち上げるようにコントロールします。
エンジン回転数やアクセル開度に応じてブーストをコントロールできるので、走るシチュエーションに応じたセッティングが可能です。
これとは違う制御方法もあります。
同じように、コーナリング中のアクセルコントロールが難しく、ハーフアクセルでコーナリングしなければならない場合です。
ブーストが下がるところまでアクセルを抜いて、コーナー脱出後にアクセルを踏み込んで再加速というシチュエーションがあると思います。
仮にアクセル開度が40%だとすると、ブーストは掛からないがタービンも失速するため、コーナー脱出後の再加速でターボラグが発生してしまいます。
MoTeC ECUでは、アクセル開度が80%以下では、ブーストが1.2キロから0.6キロに落ちるように設定するなど、アクセル開度ごとにブーストの設定ができます。こうすることで、アクセル開度70~80%でコーナーに進入できるようになり、コーナリング速度が以前よりも上がります。さらに、脱出時にアクセルを踏み込んだ際のターボラグも少なく、即加速体制に入ってくれます。
コーナーの立ち上がりで鋭く加速できるのに、コーナリング中のアクセルコントロールがシビアなターボ車では、このようなコントロールがお薦めです。