データロガーを使いこなす その1 |
(M84は純正で使用できます。M100系はオプションのソフトが必要です)
エンジンのセッティングや、レース環境でのセットアップに必須のデータロガーですが、
MoTeCでは、車輌の使用環境に応じて4種類のロガーを使い分けることができます。
ここでは、エンジンセットアップに不可欠な「Engine Project」について説明します。
MoTeC ECUとノートPCを接続した状態で、
Utilities(ユーティリティー)からGet Logged Data」ゲットログデータを選択。
約10秒で、すべてのログデータが吸い出されます。
ログの吸い出しが終わると、ログの状況について色々と入力窓が開きます。
とりあえずEnter(エンター)キーを押し続けてください。
閉じない窓が出たら、吸い出したログのファイル名を入力して保存します。
i2スタンダードを起動します。
i2スタンダードを開いて「Engine Project」を選択します。
画面が切り替わったら、左上にあるフォルダのアイコンをクリックします。
Cドライブ(またはmotecをインストールしたドライブ)の中から、motecのフォルダを探し、
中にある「Logged Data」を選択します。
すると、画面中央に吸い出して保存したログのリストが表示されます。
この中から、確認したいデータを選択して、画面下のOKをクリックして下さい。
ログデータの中から、見たい部分だけを拡大します。
ここでは右側を拡大してみます。
拡大したい部分の右側をカーソルでダブルクリックして、
拡大したい部分の左端までカーソルを移動してクリックします。
作業中は、ダブルクリックした部分からグラフの色が反転します。
グラフが拡大されました。
ここでグラフの左端にカーソルを置いて、「A」キーを押すと自動再生が開始されます」。
自動再生中は、カーソルが自動で右に移動します。
Aキーを再度押すと、自動再生が停止します。
その他のショートカットの中でも、主に使用するのが以下のキーです。
Vキー:左右いっぱいまでグラフ表示されます
Lキー:カーソルを置いた位置を数字で表示します
Mキー:グラフ内の最高値・最低値・平均値が表示される
Fキー:進み側にスクロール
Bキー:戻り側にスクロール
Eキー:エラー表示
エラーが発生したタイミングが表示されます。
ポインターを重ねると、エラーの種類が表示されます。
F5キー:選択ウインドウ表示。
下段にあるAdd Channelキーを押す。
新しいウインドウが表示されるので、
その中からログデータが欲しい名前を選択してOKをクリックする。
これで見たいログが表示されます。
表示できるログは、MoTeC ECUが関知している物だけです。
例えばミッションやデフの油温を表示させたい場合には、さらに油温センサーの追加が必要です。
これを参考にすればi2スタンダードでログを簡単に確認することができますので、
是非試してみて下さい。
次回、データロガーの活用例を紹介します。