REF/SYNCセンサー |
水温センサーや吸気温センサーは言葉通りなので判ると思いますので
REF/SYNCセンサーについて解説したいと思います。
REF/SYNCセンサーは、REFセンサーとSYNCセンサーのことで、
2つを合わせてクランク角センサーの総称で呼ばれることもあります。
REFセンサーはエンジンの回転数(回転速度)を計測しています。
微妙な回転速度の変化にも対応するために、歯の数が多いのが特徴です。
対するSYNCセンサーは、1番シリンダーの上死点位置を判別するセンサーです。
歯が1本しかないのが特徴です。
カムに装着することで、図のようにクランク2回転で1回転します。
ちなみに、1番シリンダーの上死点位置はSYNCセンサーの歯の位置ではなく
意図的にズレた位置に設定します。
このズレをタイミングライトで確認しつつ
Crank Index Position(クランクインデックスポジション)で精密に修正すれば
ピタリと上死点位置に設定することができます。
これは以前、フェラーリの180度V12エンジンに装着した時の画像です。
右バンクのヘッドに装着したREFセンサー(12枚歯)です。
純正のデスビ内に取り付けました。
これは左バンクに取り付けたSYNCセンサーです。
歯が1本しかないのが特徴です。
次回はREF/SYNCを1カ所のセンサーで計測する方法を紹介します。