MoTeC E888 |

あれもこれもMoTeC ECUやディスプレイロガーに入力したり、ECUで制御したいのに、入出力ピンが足りない…というケースは意外と多く、入出力を増やしたい場合に使用します。
特に注目するポイントは、排気温度センサー(K熱電対)を直接接続できる部分です。Kタイプの熱電対は接続の際にアンプを介する必要があり、6気筒や8気筒の排気温度で使用する場合は、熱電対の数だけアンプも揃える必要がありました。ところがE888はアンプを内蔵しているため、K熱電対を直接(最大8個)接続できます。もちろんE888に接続したセンサーの情報はMoTeCのデータロガーで記録も可能です。
ちなみに、東京オートサロンに展示した弊社ドンガラGT-Rにも、6個の排気温度センサーの「センサー情報をCANで室内のECUに送る」ための中継器として使用していたので、実際に見た方もいらっしゃると思います。
E888にあれもこれも大量に接続しても、ECUとはCAN(2本線)だけで通信。エンジンルームにE888を設置すれば、大量の配線がバルクヘッドをまたぐ必要がありません。言い忘れましたが、ECUだけではなくダッシュロガーやディスプレイロガーのCANに接続できるため、データをロギングするだけではなく、E888のセンサー情報を画面上にリアルタイム表示もできます。
「入出力系統を使い切って困った場合に紹介する」…という、一見すると地味な製品ですが、MoTeC ECUは実験や検証、記録を狙う車輌のような「多くのセンサーを利用するケース」で重宝して頂いている製品だけに、E888が活躍するシーンも少なくありません。
ただ、ストリートのE888装着率は多くありません。
E888の「入出力ポートを増やしてECUとCANで通信」は、同じ事がディスプレイロガーにもできるからです。
単純な入出力機器であるE888と、メーター表示やロガー機能も充実するディスプレイロガーを比較すると、どうせ買い足すなら機能が充実している方を望まれる方が圧倒的です。
もちろん、E888にしか無い機能が欲しい場合や、ECUとディスプレイロガーの両方の入出力が一杯な場合には、E888が必要なケースも出てきます。
C18X系ディスプレイロガーであれば、E888を同時に2個接続できるため、さらに拡張性が高まります。
ちなみに、同じように入出力で困った場合に活躍するMoTeC 機器は他にもあります。
SVIM
L120
L180
ACL
など、センサーや外部機器を数多く接続する際の拡張機器を多数取り揃えております。
多量のセンサーを接続する場合や、多量のセンサー情報をロギングしたい場合は、ぜひ御相談ください。