993カレラ2 スーパーチャージャー その2 |
まずはSCのオイル交換です。
カバーの隙間からオイル漏れしていたこともあり、とても不安だったのですが… 案の定、腐ったミッションオイルが入っていました。
とてつもない悪臭が工場内に充満!
「腐ったミッションオイル」の臭いは初めてですが、種類的にはペットのトイレ(の中身)臭を強烈にした物。大変な事態です!!
部分的にゼラチン状になっていたりしましたが、腐る前は高級なオイルだったようです。
洗い流すと、ギアもケース内面も、とても良い状態でした。
オイル漏れしていたカバー面にガスケットは無く、液体ガスケットが塗ってありましたが、今回はガスケットを切り出して製作しました。
内部の完全洗浄後、新油はスーパーチャージャー用オイルとして実績と評価の高い、ロイヤルパープルの#50をチョイスしました。
(エンジン用のシングル#50です)
ギア部分なのにエンジンオイル? と、
思う方もいるかもしれませんが、ぜんぜん問題ありません。
トランスミッションほど負荷が掛からない、極端な極圧性は考えなくて良い、エンジンやミッションほど発熱しない、スーパーチャージャー自体が吸気で冷却される、エンジン本体とセパレートしていて受熱しにくい。だが、エンジンと共に常時回転するため、必ず温度は上がるし、潤滑と油膜は必須。というのが、SCオイルに求められる性能です。
オイル交換も完了したので、いよいよMoTeC ECUの配線ですが、次回はSCチューニングの基本…というか、SCの選び方について、みっちりと解説します。