993カレラ2 スーパーチャージャー |
外観は黒いボディにRUFのバンパースポイラー。
エンジンには、米TPC Racing製スーパーチャージャーキット(追加インジェクター制御)が組んであります。
エンジン本体は、カムも含め完全ノーマルです。
低速域のトルク不足+エンジンストールが起きやすく、車庫入れでエンストしまくるなど、普通に乗ることがストレス。
また、エアクリーナーが雨ざらしなので、出先で雨が降ると始動できなくなることもあったそうです。
これらを改善すると共に、今後も楽しく993に乗り続けるため、MoTeC製品を選択してくださいました。
MoTeC ECUでのエンジン制御、カラーディスプレイロガーの装着、雨で濡れてしまうエアクリーナーの対策、スーパーチャージャーのメンテナンス等の作業をおこなうことになりました。
米TPC Racingのサイトでは、このキットはノーマルエンジンにポン付けするだけで、355ps/46kg-mになる! と、シャーシダイナモの実測値を紹介しています。
これが本当なら、964の3.3ターボの320ps/45.9kg-mを超えるスペックなので、キットとしては面白そうです。
作業を始める前に、現状のパワーを弊社のシャーシダイナモで計測してみました。
332.7ps/38.6kg-m。
グラフだけ見ても極端に悪く感じないかも知れませんが、低速域のトルクが低く、高回転域のパワーもカタログ値とは程遠い状態でした。
スーパーチャージャーはターボと違い、ブースト圧をスイッチひとつで簡単に上下できません。
カタログ値にパワーが届いていない理由は、セッティングが合っていないことや、エアクリーナーが潰れ果てていることなど、複合的なことだと予想します。
車庫入れでエンストしまくる問題も、MoTeC ECU制御で解消できます。
作業の模様は順次紹介していきます!