モーガン プラス8 完成です。 |
過去に紹介した際のリンクです。
5月28日
モーガンのフロントサスペンション
5月31日
モーガンのサージタンク
6月11日
モーガンプラスエイト 燃料系リフレッシュ
実は6月中にセッティング作業はすべて終わり、オーナー様に納車させて頂きました。
今回MoTeC M84で制御するにあたり、オーナー様の御希望でエアフロはずしてエアクリーナー取り付け位置を移設しました。
純正のエアフロはフラップ板式なうえに開口面積が小さいので、ここをストレートパイプにするだけでも効率は上がります。
モーガンは先尖型の車体デザインが故に、フロントのグリル開口部はラジエターに占有され、狭いエンジンルーム内はラジエター以外は走行風を享受できません。
エアクリーナーもエンジンルーム内の熱気を吸い込んでしまいますが、外気を導入するには、ボディに穴を開けるなどのモデファイが必要です。
セッティング後のプラス8は、低回転域からトルクが出たお陰で、発進から乗りやすくなりました。
反面、低速域が良くなってしまったので、ノーマルの「下がなくて中間から立ち上がるトルク」フィーリングが解消。「速いけど速く感じない」という贅沢な悩みが発生してしまいました(汗)
オーナー様には乗りやすくなった部分は大絶賛して頂き、とても喜んで頂くことができました。
御自分でモデファイを楽しまれていて、次はPDMに挑戦するために、すでに新規配線図を製作してご持参くださいました。
今後も末永くモーガンをMoTeC ECU制御で楽しんで頂けたら幸いです。
追伸。
オーナー様からお手紙を頂きました。
以下は、オーナー様から頂いたお手紙の一部抜粋です。
簡潔に感想を言うと、旧車のエンジンそのままに、現代の車の感覚で乗れる。と言う感じ。
これは私の様に旧車のイメージ(特に私はエンジンルーム)を損なわないで下駄の様に気軽に旧車に乗りたい人達には理想的です。
これでしたら、何とか後10年は乗れそうです。
“これから10年乗れると感じれる大きな要因”としては、ご承知の様に、持ち込んだ時点では車両の不調の要因が皆目分からず、ECU回りでは?ということしかわかりませんでした。
私なぞは現象から、機械進角が進んだ状態で固まったのでは?と思ったくらいです。
これはエンジンが古いせいか状態を診断するチェッカーが無かったので、モーガンオートさんでも色々努力はして頂いたのですが、真の不調の原因をなかなか突き止められないことが要因になっています。
今回の様に
・アクセル開度を測るセンサ
・インジェクターの目詰まり
と複数の要因が有ると尚更です。ECUの乗せ換えで“現代の車の様にエンジンの不調の診断ができる!”ことは大きな安心です。
また、モーガンプラス8で言えば
サーキットには不向きですが、軽量な車体に低回転から大きなフラットなトルクで、スムーズに車速が上がるので、ずぼらでゆったりした運転や回すとそこそこに速く、オープンなので感覚的には尚更に速く感じて楽しめます。
ご指摘頂いた吸気温度改善の為サイド下部から外気を吸えるように改善して(まだ仮ですが)、本日雨の止むのを待ってテスト走行してみました。
一口で言うと 一段と良くなりました。
今回の改善でエンジンフィールは非常に良くはなったが、何か“アクセル対しトルクの張り付きが今一つかな?”と感じていました。
それがテスト走行では“アクセルにトルクがビッタリと張り付き”まるで別の車のようです。
それに吸気温度の揺らぎが無いせいか、エンジン音の雑味も少ない様にも感じます。
確かに、空気密度からいえば外気20℃で吸気温度が70℃とすると、外気は18%重いのでトルクが大きく改善したように感じるのでしょう。
今日は曇りで肌寒いくらいなので、これからの暑い季節で如何なのかは分かりませんが、いずれにしてもかなり楽しめそうです。