フェラーリ550マラネロ ガレージザウルス様 その4 |
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M800の12気筒制御+PDM&キーパッド+ダッシュロガーというフルMoTeC制御の部分は、以前紹介させて頂きました。
その1:http://motec.exblog.jp/23940963/
その2:http://motec.exblog.jp/23970901/
その3:http://motec.exblog.jp/24072577/
今回は、さらに12連スロットル化。
気筒別の独立スロットルには、スロットルとポートの距離を短くすることによる「アクセルレスポンスの向上」という、よりスポーティなエンジンに生まれ変わる一面があります。
実はメリットはそれ以外にもあります。
それはオーバーラップの大きいカムとの相性です。
オーバーラップは、高回転域のパワーを追求するために必須の設定です。
しかし、吸気の流速が遅い低回転域では、吹き返しがサージタンク内で吸気干渉を発生させてしまいます。
独立スロットルにすれば、この問題は一気に解決するのです。
ただし、複数のスロットルの開閉を完璧にシンクロさせる必要があります。
スロットルポジションセンサーの認識よりも、少しでも早く開くシリンダーがあれば、そこは燃料が薄くなってしまいます。
逆にセンサーの認識よりも遅く開くシリンダーでは、踏み始めで濃くなってしまいます。
スロットルをラフに開閉する際は気が付きにくいですが、アイドリングからの発進では、スムーズさに大きな差が出るほどです。
どのようなパーツにも、メリット/デメリットがありますが、ハードとソフトの両面でしっかりとセッティングすることで、メリットを何倍も引き出すことができます。
今回も、MoTeC製品が仕上げの一助となったことで、スタッフ一同たいへん感動しております!