空燃比センサー |
このラムダセンサーですが、MoTeC ECUはセンサーのアンプ機能を内蔵しているため、空燃比計ではなく、MoTeCにセンサーを直付けして使用することができます。
一般的にはエキゾーストマニホールドの集合部以降や、ターボ以降のフロントパイプ部分に装着して、排ガスの中に残留する酸素の比率を計測します。
原理的には、薄いと電圧が上がり、濃いと電圧が下がります(理想空燃比では完全燃焼で酸素が無いため動かない)。
しかし、エキマニが集合した後の空燃比は、各気筒の排ガスが混ざった状態です。
例えば4気筒エンジンの2気筒が濃くて2気筒が薄い状態では、混ざった排気の空燃比が適正になってしまい、集合部以降に取り付けたセンサーでは、正確に見極めることができない可能性があります。
安全マージンを大きく取ったストリート車輌のセッティングなら問題無くても、ギリギリに詰めたレースエンジンのセッティングでは、大きな問題に発展する可能性もあります。
そんな時にどうすれば良いのか。
答えは簡単、ラムダセンサーを各気筒に装着すれば良いのです。
MoTeC ECUも含め、一般的なフルコンは3個も4個もラムダセンサーを装着するようにはできていません。
できていないのですが、MoTeCにはラムダセンサーの情報をCAN接続するLTC/LTCDというアイテムがあります。
セッティング画面上にリアルタイムでグラフ表示するのはもちろん、データロガーに各気筒の空燃比を記録したり、ディスプレイロガーにリアルタイム表示も可能です。
(理論上、最大で32個のラムダセンサーを、ひとつのCANに接続できます)
「セッティングを詰める」という作業は、現状を確認できる機器が増えるほど正確さとスピードがアップします。
気筒ごとに空燃比センサーを装着できるというのは、あくまで拡張例です。
どのようなセンサーをどれだけ接続するかは、ご利用になる御客様次第。
MoTeCなら、その可能性は無限大です!