デイムラー ダブルシックス |
搭載されるエンジンは、5300cc V12。
驚くほど滑らかで静寂製があり、我々のような庶民でも「王室御用達車であることが理解できる」素晴らしさです。
この「マークIII」と呼ばれるボディの美しさを当時から知っているなら、現代のジャガーよりも格上に感じてしまう人も多いと思います。
そんなダブルシックスですが、エンジンにひとつ弱点を持っています。それは純正デスビが壊れやすいことです。
オーナー様のお話では、新品に交換しても、翌日に再交換が必要になる可能性があるほど。
しかも1回交換するごとにMoTeC ECUが購入できるほどの費用が発生するそうです。
このような状態ならば、デスビを撤去して安心して乗れるようにするのが一番だと思います。
MoTeC ECUでエンジン制御するにあたり、主だった作業は以下の通りです。
・デスビと純正コイルの撤去
・イグニッションコイル6個追加(同時点火)
・燃料ライン新規引き直し
これで一番故障していたデスビが無くなり、燃料漏れによる車両火災のリスクも、燃料ラインを一新したので大幅に低減しました。
MoTeC ECU制御になったことで、別の場所に故障が発生した場合も、トラブルシュートが迅速におこなえるようになりました。
そして、よりエンジンが滑らかに回るようになり、燃費も改善しました。
…そんな作業をさせて頂いたのが6年前。
新車のように美しいボディを見て判るとおり、今でも大切にお乗りになられています。
末永く乗り続けたいクルマだからこそ、長期的な耐久性も証明されているMoTeCという選択。
お客様の選択が間違いなかったことは、今後も快調なダブルシックスが証明し続けてくれるでしょう。