ランチアデルタを電スロ制御! |
代表の鳥羽氏は、最近電スロのコントロールに没頭していて、遂にMoTeC ECUで完璧に制御できるようになる&デルタを電スロ制御化してしまったのです。
今回使用したスロットルは、アルファロメオ用。
つまり、アルファロメオの現車セッティングの際も、電スロのままハイレスポンスに仕上げられるようになったそうです。
市販車に電スロが装備されている理由は、「急にガバッとスロットルを開ける=加速増量で燃費が悪化」「スロットルをスパッと閉じる=未燃焼ガスでCoタップリ」これらを改善するためです。
これらは素晴らしい技術なのですが、
アクセルペダルを一気に踏み込んでもまったりと加速を開始し、アクセルペダルから右足をスパッと離しても、なかなかエンブレが掛からない。
まさに「運転が楽しくない」「ダイレクト感が無い」というマイナス要素ですね。
MoTeC ECUをはじめとする電スロ制御可能なフルコンでは、アクセルペダルとスロットルがダイレクトに動くような設定が可能です。この部分だけでも、驚くほどハイレスポンスになります。
では、ワイヤーリンケージのスロットルを、わざわざ電スロに交換する理由は何でしょう。
それは、ECUにスロットルを自動開閉させたいシチュエーションがあるからです。
スロットルを自動開閉できるようになると、
「ターボ車が」
「シフトチェンジでアクセルオフしたタイミングで」
「点火を間引きつつ」
「スロットルを好きな角度で開けっ放し」
にすることができます。
これがアンチラグ(ミスファイアリング)の原理です。
点火を間引くだけで何とかなると考えている人もいますが、スロットルが開かないと空気がないため、燃料が後燃えしないのです。
今回は、色々なブースト圧に設定しつつ、アンチラグのセッティングを鳥羽氏に解説させて頂き、デルタはアンチラグ作動時にブースト0.3キロになるように設定し、蹴飛ばされるような加速に磨きが掛かりました!
このデルタでは、スロットルと一緒にアクセルペダルも「センサー付き」の他車用に交換してありましたが、純正のアクセルペダルのまま電スロを制御する方法などもお伝えすることができたので、御客様の車輌で製作する際は、よりノーマル風に仕上がりそうです!