ランチア イプシロン |
オーナー様は本気仕様のランチアデルタをお持ちで、イプシロンは普段乗り用とのことです。
しかし、「奥様のお買い物車」という外観とは裏腹に、中身はハンパじゃありません!
ケーヒン製のFCRキャブを使用した、インジェクションのスライドバルブ仕様です。
FCRキャブはスロットルがバタフライ構造ではなく、上下にスライドするシャッター構造。
バタフライ構造は全開にしても、シャフトや水平になったバタフライの僅かな面積が通気抵抗になりますが、FCRはバルブがスライドしてボア内に残らないので、全開時にに空気抵抗になる物がなくなります。
ビアルベーロ様では、このスライドバルブ部分だけを生かして、MoTeC制御のインジェクションに仕上げたのです。
FCRは、スロットル部分を残して、下側のフロート室部分を大胆にカット。ベンチュリーの穴をすべて塞いで、完全にインジェクション用スロットルに仕様変更しています。
ニードルも外してあるので、全開時にはファンネルからバルブまで、完全に何もないストレート状態です。
ワンオフのエアクリーナー付きインダクションBOXは、外気導入で吸気温=外気温のクォリティ。点火系には現行チンク(エチェント)のダイレクトイグニッションも移植してあります。
エンジン本体はノーマルですが、精密オーバーホールをおこなうついでに、ハイカムとハイコンプピストンを組んであるそうです。
ちなみに、インジェクターはアルミ削り出しのフランジに取り付けてあり、アイドリングはアイドルコントロールバルブで制御しています。
アクセルを踏んだ瞬間に「キュコオッ!」とFCR独特の吸気音が鳴り、てっぺんまで伸びるサウンドは最高!
その場にいた全員が「いい音だな~」と同時につぶやいてしまいました(笑)
1200ccということもあり、高速道路でも全開を思いっきり満喫できそうですね!
ビアルベーロ
http://www.bialbero.jp/