MoTeC ECUとイグニッションシステム |
点火系の高圧線は、ノイズを発生します。
センサーの配線が近いと、ノイズを拾ってエラーが出てしまうため、トラブルの凶元になってしまいます。
強力な点火システムとして、世界一有名なMSD。
仙台ハイランドのドラッグレースや、谷田部の最高速記録会が全盛だった頃、MoTeC ECUと共に数多くの車輌に装着され、記録に貢献した点火システムです。
これはMSD社製の7AL-2という製品で、CDIという点火を強化するシステムのひとつ。
なんとなくMoTeCと色も似ているし、相性が良さそうだと感じている人は多いと思います。
相性は良さそうなのですが、当然ながらノイズの問題は避けて通れません。
CDIは、安定した火花を飛ばすために、点火コイルに高エネルギーを送るシステムです。
中には、低回転域で火花を複数回飛ばすことで、失火によるエンストを防止するモデルもあります。
そして、この強力な点火システムは、通常の点火系では有り得ないほどの、強力なノイズを発生します。
単純にMoTeCとMSDの配線を離して取り付けるだけではなく、MSD本体とMoTeC ECUの本体も、必ず離して固定する必要があります。
(唯一、CDI/8に代表されるMoTeC製の点火システムは例外で、ECUと並べて取り付けます)
点火システムからのノイズは、MoTeC製に限らず、他社製ECUでも問題になるポイントです。特にCDIなどを追加する際は、本体、配線共に、配置に注意してください。