MIL SPECワイヤーの推奨ゲージ |
その際に、ワイヤーハーネスについて御質問を多数頂きました。
特に多かった御質問は、「何種類もあるけど、どこにどれを使えばいいの?」という、配線の太さについてです。
そこで今回は、弊社で作業する際に、実際に使用している配線のサイズを紹介します。
●22ゲージ(外径1.1mm)
MAP・水温・吸気温・スロポジなどの、定番のセンサーに使用しています。
これ以外では、ダッシュロガーの信号線が22ゲージです。
センサー信号を通すだけなので、極太配線を使用する必要はありません。ちなみに、弊社の22ゲージは超極細ながら、許容電流10Aです。
●20ゲージ(外径1.32mm)
インジェクターやダイレクトイグニッションの配線は、単なる信号線ではないため、20ゲージを使用しています。
また、本来22ゲージで大丈夫な場所でも、配線をハンダ付けして使用する場所では、20ゲージを使用します。20ゲージは許容電流14Aです。
●18ゲージ(外径1.67mm) 16ゲージ(外径1.84mm)
このほかMoTeC ECUや電動ファン、燃料ポンプなどの電源線には、18~16ゲージを使用します。
これらはケースバイケースで、電流や配線の長さによって使い分けています。ちなみに許容電流は18ゲージが20A、16ゲージは24Aです。
●それ以上の場合
たとえばMSDなどCDIの電源線には、16ゲージ2本で対応したり、14ゲージを使用します。
電源線はプラスとマイナスをツイストして使用しますが、各2本で引く場合は、プラス2本、マイナス2本をそれぞれをツイストした上で、両方をツイストします。
ちなみに耐油・耐薬品性能は、メーカー側の数々の試験で折り紙付きですが、弊社でも実際に被覆の耐久テストを続けています。
画像は新品のワイヤー(左)と、弊社で長期間ガソリン(シェルのハイオク)にドブ浸けしている、テスト中のワイヤー(右)、20ゲージです。
Mil-Specの被覆に外見的な変化はなく、柔軟性を保ち続けています。
ここで紹介している配線の太さは、あくまで弊社のワイヤーハーネスを御使用頂いた場合の推奨値です。
この他にも
・エタノール99.5%浸け
・廃油(エンジンオイル中心)浸け
・エンジン内に放置
という長期テストも同時進行中です。
ちなみに「エンジン内に放置」は、スタッフの足車(ターボ車)のディップスティックにワイヤーを巻き付けた状態です。単にオイルに浸けているだけではなく、油温の上下、高温のブローバイ雰囲気下のテストを兼ねています。
弊社に来てくだされば、これらのテスト中の現物を見ることも可能です。
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