dpレーシング ポルシェ935 |
ジール様からお預かりした、dpレーシングボディのポルシェ935仕様です。
てっきり930ターボベースだと思っていましたが…
実は964カレラ2というから驚きです。
よくよく見れば、ドアミラーが'92以降のタイプです。が、そこに気が付いても、930にミラーを移植したようにしか見えない完成度です。
5年以上前に製作した車輌で、MoTeC M600でのエンジン制御を弊社でお手伝いさせて頂きました。
超絶級のワイドフェンダー化したポルシェを見慣れてしまったためか、レース仕様の小さい(?)オリジナルフェンダーが、逆に斬新に見えてしまいます(当時はこれが超絶級ワイドでした)。
エンジンはカレラ2のNA3.6Lから、930ターボの3.3改3.4Lに換装され、GT2用のカムを組んでいます。
目玉はTD06-25G(8cm2)ツインターボと巨大なインタークーラーです。
TD06-25Gのツインターボといえば、1000psオーバーが狙えそうなイメージがあるかもしれませんが、このエンジンはそのように設計されていません。
TD06-25Gには、小さいエキゾーストハウジングを組み合わせることで、レスポンスと加速の気持ち良さを両立できるという一面があります。
ジール様ではそこに注目して、数台の同タービン仕様を製作しています。
セッティングのお手伝いをしたのは相当昔ですが、今でも元気に走っているのが私達も嬉しい限りです。
今回は各センサーの確認と、エンジンコンディションに合わせたリセッティングのお手伝いです。
余談ですが、このカウルに埋め込まれているライト、すでに同じ径の物(シールドビーム)は存在しないらしく、現行の規格品では大きさが全然違うそうです。
ジール様では、サイズの近いライトを散々探した中で、某市販車のヘッドライトに辿り着き、かなりの改造を施して取り付けたとのこと。
懐かしさを感じるイメージの影には、こんな苦労が隠されていました。
オーナー様による、ナビのスタートアップ画面も非常にカッコ良いです^^