シボレーコルベットZ06&フェラーリ308GTB |
シボレーコルベットZ06
フェラーリ308GTB
2台のスペシャルマシンです。
Z06は、7000ccという大排気量ながら、オールアルミで超軽量なLS7というエンジンを搭載しています。
純正でドライサンプ、チタン吸気バルブ、チタンコンロッド&職人の手組み。同じV8でも、日本で言うところのRB26やVR38、C30Aのような拘りを持って作られているエンジンです。
また、7000cc(正しくは6997cc)という排気量は、キュービックインチ表記では427。これはコルベットスティングレイの中では最強の排気量であり、「LS7」という名も最強の称号です。伝説のACコブラに搭載されたエンジンが427だったことからも、アメリカでは「427=最強」の意味合いがあります。
ついでにもうひとつ。
アメリカンV8は、大きく分けて2種類あります。それはスモールブロックとビッグブロックです。8000cc~10000ccなどの想像を絶する排気量のV8は、ビッグブロックというデカいエンジンがベースで、5700cc~6000ccくらいの排気量は、スモールブロックと呼ばれています。
LS7は、スモールブロックでありながら、7000ccという排気量を実現していて、エンジン重量は207kg。RB26が255kgもあることを考えれば、驚異の軽さです。
当然、このパッケージを実現するために、極限まで各部の肉を削ぎ落としています。
解りやすく説明すると、すっごく高性能なエンジンです。
このエンジンは、下から上までハンパじゃないトルクを発揮するモンスターなのですが、弊社が得意とするメニュー、ボルトオンツインターボ+MoTeC制御化を施します。
この車両は、カーラッピング専門店・BUKG(バクジー)様のデモカーです。サーキットのタイムアップを狙い、御依頼頂きました。
http://bukg.tokyo.jp/
そしてもう1台。
308GTBは、後期のクワトロバルボーレです。
この時代のフェラーリは、デイトナやBB、F40と同じFioravanti デザイン。スーパーカー世代の目には、別格のカッコ良さに映ってしまいます。
エンジンはツインカム4バルブの3000ccV8で、シングルプレーンのクランクシャフトが特徴です。
アメ車や日本車に搭載される多くのV8はダブルプレーン。直管にしてもドロドロドロ…というサウンドになり、フェラーリV8のような音になりません。
フェラーリV8はシングルプレーンだからこそ、音が違うのです。
シングルプレーンについて詳しく知りたい方は、雑誌Gワークスのバックナンバー(2009年8月号)を探しましょう。弊社マネージャーがコッテリ説明しています(笑)
308GTBは、数多くのトラブルを克服しながら長年乗り続けているオーナー様から、不安やストレスなくドライブできるように。との御依頼です。
今回の作業では、純正のKジェトロニックをMoTeCでインジェクション制御に変更し、スムーズな始動と安定したアイドリング、軽やかな吹け上がり、燃費の向上などを目標にします。
作業の経過は順次紹介させて頂きますので、興味のある方はお楽しみに!