ハヤブサ・ターボ仕様 |
日本国内でもチューニングを施している方が多く、弊社でも取付やセッティングサポートなどのお手伝いをしています。
このお客様は、プライベートでコツコツと熟成されている方で、ストリート仕様です。
車両は99年モデル。エンジンは圧縮比を8.7:1に落とし(1361cc化)、腰下を強化。KKK製K27-3476HHB GTsplタービンを組んでいます。
バイク用のシャーシダイナモが無い場合は、マリンジェットと同様、ロガー確認→調整→走行を繰り返します。決してタンデムで実走セッティングすることはありません。今回はシャーシダイナモを使用してのセッティングとなります。
この仕様の目標出力は400~500psですが、どうしても失火のような症状が出てしまうため、今回はブーストを1キロに落としました。
とても覇気を感じるエンジンなので、点火系を強化すれば、目標出力を余裕で達成できそうな手応えがあります。
現状で300psオーバーという、バイクとは思えないほどの出力が出ていますが、オーナー様の目は先を見据えていました。
ちなみに、NAのHAYABUSAは走行風を利用したラム圧過給をおこなっています。
ラム圧は「一定の速度」に対して「一定量のラム圧」が必ず掛かるわけではなく、条件によって大きく変化します。
このようなエンジンでも、MoTeC ECUなら問題なくセッティング可能です。
ベースマップをスロットル開度で製作して、変化するラム圧に対応できるように圧力補正をするのです。こうすれば、ラム圧が高くなっても低くなっても、その状態に最適な燃料噴射や点火時期に仕上げることが可能です。これが簡単にできるところも、MoTeC ECUの特徴です。