ピンチな時ほど威力を発揮するPDM |
配線についてはイラストを参照してください。
PDMには
「スイッチ入力」
「12V入力」
「12A出力」
「8A出力」
「CAN」
これ以外にアースがある程度で、配線作業は非常にシンプルです。
ノートPCを接続する際は、UTCを使用します。MoTeC ECUのセッティングをしている方なら、お持ちのUTCが御使用になれます。
MoTeC ECUを使っていない車両にも使用できますが、当然ながらMoTeC ECUと連動させることもできます。
MoTeC ECUと接続すればセンサー情報を共有できるので、水温に連動する電動ファンなどは、PDMで管理できます。ECUの出力端子に余裕ができ、さらに多くの補機を制御できるようになります。
PDMには、ヒューズやリレーが不要になり、配線をシンプルにできるというメリットがありますが、最大の利点は、レース会場でトラブルが発生したときに現れます。
「どういう理由か判らないが、エンジンが始動しない」
こんな場合、PDMにノートPCを接続すれば、どこに通電しているか、電気が送られていないかが一目瞭然。迅速にトラブルの原因を究明できます。
また、ヒューズが無い代わりに、設定したアンペアを超える電流で自動遮断する機能があります。この機能は設定した秒数で自動復帰させることができます。3回復帰してもダメな場合は完全に遮断という設定もできます。
ヒューズが飛んだことに気付かず、トラブルシュートに多くの時間を費やしてしまうことがなくなります。
このようにレースライクな製品ではありますが、御自分で配線を引いて、すべてを自己管理し、トラブルにも迅速に対応できるというメリットがあることから、旧車のレストアやサーキットのタイムアタック車両など、プライベーターからショップ様まで、幅広い層の方々が愛用してくださっています。