マリンジェット |
エンジンはマリンメカニック様が製作したスーパーチャージャー仕様で、MoTeC M400マリーンで制御しています。
バイクのセッティングをするときと同様、弊社の高橋がデータロガーでコンディションを確認しつつ、燃料や点火を詰め、生駒選手に試走してもらいます。これを繰り返すことで煮詰めます。
マリンジェットのエンジンは、自動車やバイクと使用環境が少し違います。
まず、ミッションが存在しません。エンジンとスクリューが直結で、アクセル全開で一気に9000rpmオーバーまで引っ張ります。ブースト1.2キロで点火時期は33度。直線ではアクセルを戻すことがないので、ずっと9000rpmオーバーがキープされます。
エンジン、過給気、排気系の熱は、取り込んだ水で直接冷やすので、オーバーヒートとは無縁、、、というか、水温は全開中でも40度くらまでしか上がりません。
当然、エンジン各部のクリアランスが丘の上で使用するエンジンと違ったり、無負荷状態でアイドリング近辺の調整をやろうとしても、水の負荷がないので(クラッチ無しの直結なので)正確に合わせにくいなど、勝手が違う部分もあります。
マリンメカニック様はその辺を熟知しているだけではなく、自動車でいうところのボディや足回りのセッティング能力が非常に高いため、生駒選手は世界の海で表彰台に登っています。
週末のレースの結果が非常に楽しみです。