964ターボSエクスクルーシブ その4 |
便宜的に水温センサーと呼んでいますが、MoTeC的にははエンジン温度センサーです。
964は空冷なので冷却水はありませんが、
エンジン温度に応じて補正が掛けられれば問題ありません。
NAの場合はセンサーをヘッドに取り付けますが、ターボの場合は写真の赤丸の部分に取り付けて、オイルの温度を計測します。
デスビに付いているのが、SYNCセンサーです。
内部の1枚刃をピックアップして、気筒判別をしています。
気筒判別は1番シリンダーの上死点位置をMoTeCに認識させていますが、
赤い矢印のピックアップの羽根と、1番の上死点位置はピッタリ同じではありません。
ここはハード側をMoTeCに合わせるのではなく、MoTeC側の初期設定でハードに対応させます。
まずはクランクインデックスポジションを開きます。
中にあるテストアドバンスを0に設定します。
次にセルを回しつつ、タイミングライトでプーリーをチェックしてください。
クランクインデックスポジションの数字を調整すると、エンジンのタイミングがどんどん変わります。
微調整を繰り返して±5度くらいになったら、そこから先はエンジンに火を入れてから進めます。
エンジンを回しながら微調整して、0度にピタリと合ったら次のステップです。
タイミングライトで見ながらスロットルを軽く開けて3000rpmくらいまで回し、回転を上げてもタイミングがズレないかチェックします。
問題ないようなら、インディビジュアルトリムという項目を開きます。
ここでは気筒ごとに点火時期の変更ができます。
タイミングライトで見ながら1気筒ずつ点火を動かしてみます。
これで1番シリンダーだけタイミングライトがズレれば、
1番シリンダーをMoTeCが認識していることになります。
この確認ができたら、シリンダートリムの数字を0に戻せば作業完了です。
明日には残りの作業を終わらせて、エンジンが始動する予定です!